RATATOUILLE (rat・a・too・ee)、邦題「レミーのおいしいレストラン」を観てきた。
私は、ピクサーのアニメーションが大好きで、Toy1からの全ての作品を劇場で観、そして、全てのDVDを所有している。
ピクサーのアニメーションは、他社のCGアニメーションとはあきらかに一線を画すストーリーとクオリティの高さがあると思っているし、それを生み出す企業姿勢にも、非常にシンパシーを感じている。
なので、今までピクサーのアニメーションには、常に高い評価をしてきた。
今回の作品も、面白く、そして十分に楽しめる作品だった。
だた、常に高いクオリティの作品を作り続けてきた会社には、それだけ期待値も高くなる。
そして、レミーが、その高くなった期待値に応えられる作品なのかと問われれば、良作である事には間違いはないが、ピクサーの作品としては小粒だと私は言う。
間違いなく良い作品だ、しかし、ピクサーというアニメーションスタジオの作品は、すでに、普通に面白いだけでは、物足りなくなっているのだ。
ストーリーは、悪くはないが、今までの作品と比較すると、少し地味な感じを受ける。
もう少し、ファンタジックな展開が欲しかった。
そして、その地味さが、全体的な印象として、映画としての世界観を狭く感じさせているように思った。
厨房やレストランなどの閉ざされた空間で大半のストーリーが進むので、今までのピクサーアニメのような、場面的な広がりがないのも、その一因かもしれない。
見終わった後に、良い映画だと素直に思えるが、でも、それ以上ではない。
75点。
しかし、良作は良作である。お勧めする。