まあ、あれです。やむを得ない事情で、酒を飲んだりすることが多い商売をしております。
うちの税理士先生は、自分の事務所の監査の時に、国税局の所員に接待費の多さを指摘された時、「お前、これだけ仕事があるのは、客と飲んだり食ったりするからに決まってんだろうが」と言った、大変男気のある信頼できる先生であります。
その通り!。親方の日の丸の公務員では解らない苦労があるのです。はい、私も嫌いな酒を、無理矢理飲んでおるのです。
で、本日も赤坂で、嫌いな酒を飲んでおりまして、まあ、一軒だけという訳にもいかず、2軒目に行きまして。その後は、まあ、なんとなく一人で3軒目の店に入った訳です。
で、例によって午前の3時くらいにタクシーを止めて帰路についたのですが、タクシーに乗ってすぐに、うちの奥さんの携帯から電話がありました。うちの奥さんは、大変に理解のある奥さんでして、多少帰りが遅くとも、めったな事では電話をかけない奥さんとして、業界でも有名な奥さんであります。
今日は酒飲んで遅くなるよというと、朝になってから帰るのね、と理解をしてくれる、大変素晴らしい奥さんでして、酒を飲んでる時に電話があったのはハートが急に具合が悪くなって夜中に病院に行くという時依頼の事でした。
びびりました。また、ハートに何かあったのかと。
電話に出ますと、奥さんではなく、ハートが出ました。べそをかいております。何を言ってるのか解らないのですが、「おと〜〜〜さ〜〜ん」といいながらべそをかいております。
夜中に起きて、私がいないことが解って、急に悲しくなったのだそうです。
今日、ハートは私よりも先に家を出ました。私は、いつも家を出る時にハートにチューをして、「いい子でいるんだよ」と言います。今日は、家に私が残って、ハートが先に家をでる事になりましたので、ハートは私に、私がいつもハートに言うように、「おとーさん、いい子でいてね」と言って、私にチューをしてくれて、家を出たのでした。
お家で、いい子にしてるはずのお父さんが家にいない!これが、ハートにとっては大問題だったのです。家に帰った途端、私がいない事がわかって、一悶着あったらしいのですが、まあ、奥さんがなんとかなだめて寝かしつけたのです。でも、夜中に起きて、それでもお父さんがいない、この事実は、我が息子にとっては大変ショックな事であったようです。
私の声を聞かせないと収まりがつかないほど、ハートは悲しんだようで、電話で「お父さんは、もうすこしで帰るよ」といって、やっと納得をしてくれました。
お父さんが家にいなくて、泣いてしまうハート。どうしようもない、甘えん坊です。でも、それは、私達の愛情を感じてくれているからだと思っています。
甘えん坊ですが、彼は、人の愛情が解る、優しい子供に育っています。
お友達に対して乱暴な事はしませんし、泣いている子が入れば、「どうしたの?」と声をかけます。私は、ハートが初めての子供なので、子育ての事とかはよく解りません。でも、このまま、親の愛情を感じてくれて、人に優しい子供でいてくれれば、何も言うことはありません。