今朝起きたら、といっても12時近くだったのだが、何やらハートがごねている。通っているスポーツクラブのプールに行く予定だったのだが、行きたくないのだという。奥さんによると、起きた時には、行く気満々で、今すぐにでも連れていけという勢いだったらしいのだが、昼近くになって急に行かないと言い出したらしいのだ。まあ、まだ三歳だから、気分で行動が決定されるのは、仕方ない。
顔をしかめて「行かない!」と言ってる我が息子に、「ハート、じゃ、大きいお風呂に行こうか?」と言ったら、顔がぱっとほころび、目を輝かせて「うん!」と即答した。
んとに、うちの息子は温泉好きで(笑)。
で、急きょ、以前から気になっていた山梨の日帰り温泉「ほったらかし温泉」に行くことにした。もう、倒れそうなネーミングが大変にグッドである。
13時前に出発し、ついたのが14時半頃。お盆休み中ではあるが、中央道の混みは予想していたよりも空いていた。
さてさて、ほったらかし温泉なのだが、笛吹川フルーツパークという公園を抜けた所にある。初めて行ったのだが、フルーツパークも大きくて大変立派な施設なので、時間があれば、フルーツパークで遊んでから温泉、というパターンが良いのかも知れないと思った。
フルーツパークまでは立派な道ができていて快調なのだが、それを過ぎた途端にいきなり秘湯に向かう風情になる。おいおい、ほんとにあるのかよ、ここに、というくらい山道。ちなみに、フルーツパークを過ぎてすぐに「赤松ぷくぷく温泉」という、これも大変お洒落なネーミングの温泉施設があるのだが、それを更に過ぎて行かなければいけない。この「ぷくぷく」の方も時間があれば寄りたかったのだが今回は断念した。
で、不安に思いながらも到着しました、ほったらかし温泉。
私は、温泉、特に日帰り温泉には、施設面での快適性を求めるタイプで、ゆったりしたリクライニングチェアのある広い休憩所とか、マッサージが完備しているとか、或いは美味しい食事施設などがあるとか、というのが必須であるとする人間なのですね。
・・・、ほったらかし温泉、まあ、チープ(笑)。
料金も一入浴500円と、信じられないくらい安いのですが、作りも、とにかく安っぽいです、笑っちゃうくらい。最近建てられたので、建物自体は新しいのですが、内風呂も露天風呂も安普請がよく解ります。露天風呂にある大きな石などは、あきらかに工事現場とかそいういう所で出てきたものを無料で譲り受けた感が満載です。
休憩所もバラック小屋みたいな中に畳ひいてますし、食事などをするテラスと銘打った施設は、ちょっと大きな海の家みたいです。食事も、そういえば海の家で出される系統のものが多いように感じました。施設面では、もう、私の好きなタイプの対極にあるような温泉です。
でもね、実はすんごい気に入ったのです。風呂からの眺望が、実にすばらしい。これには、やられました。
今まで入った温泉の中でも屈指の見晴らしのよさ、前面に遮る物がないので、開放感にも溢れています。車で1時間半くらいで、この風呂に入れるなら、また来たいと思いました。いやいや、ほったらかし温泉、なかなかのものです。