事務所から、明日のスケジュールはどうですか?と、突然の仕事の連絡を貰う事も少なくない。
その様なオファーがある事は、有る程度は仕方がない事だと理解をしている。
ただ、親として譲れないことがある。
今日その事で、強烈に事務所にクレームを入れた。
明日の都合は、どうですか?と連絡がきた。
10時から都内のスタジオで撮影であるとしか伝えてもらえなかった。
都内といえども広い。場所によっては、移動時間で30分以上の時間差がでる。
自宅をでる時間帯によれば、ラッシュの時間帯に子供を電車に乗せなければならない可能性がある。これは、親にしてみれば、とても重要な事なのだ。
明日の撮影の場所が決まってないなんてことは、この仕事をしている人間には解るが、まずあり得ない。
何故、知っている情報を全て流さないのかと、事務所に電話を入れた。
具体的な場所を指示してくれなければ、了解がどうかの判断をくだせないと。
所属をしているからと言って、事務所の言いなりになる必要など、どこにもない。
明日は、ましてや平日だ。
子供の学校を休ませなければいけない必要がでてくるのは、事務所サイドでも当然、認知している事になる。
こちらの都合だけを一方的につけさせ、仕事の情報は、こちらが聞くまで流さない。
時間のある仕事なら、まだ許すことができるが、明日の仕事でこの態度は許せなかった。
今日の明日で連絡を貰う時には、はっきりとした仕事内容を伝えてもらいたい。
今日の明日での連絡ということは、少なからず何らかの都合をつけなければいけないのだ。そのために、何時にどこで撮影が行われるかくらいの情報は、解らなければ事務所側がクライアントに確認してでもモデルに伝えるべき情報であると思っている。
子供をあつかう会社は、どの企業も、子供の事を第一義に思っているという風なことを言う。
ウソではないだろうが、本当でもない。
例えば、学業優先を唱えるのであれば、子供の事を第一義に思っているなら、義務教育以下の子供を休ませるような仕事の依頼は、本来会社としては断るべきだと言える。
正論を言えば、そうなるのだ。
もちろん、そのような正論は現実的ではない、しかし、子供あつかう事務所として最低限の子供への配慮は、されてしかるべきなのだ。
そして、多くの会社は、そのような配慮はしていると言うだろうが、実は、その配慮というのは、実に自己満足的な配慮でしかないことに気付いていないのだ。
子供の健康と育成を真剣に考えるとは、どういう事かを根底から考え直したほうがよい。
これは、クライアントにも言えることだ。
はっきり言うが、義務教育以下の子供の撮影を、平気で平日に組むクライアントや広告会社などというのは、社会常識が欠けていると非難されても仕方がないと思っている。
特に、子供を相手にしている企業、子供のものをあつかっている企業は、企業姿勢として、子供の事をまず第一義に考えるべきだと思っている。
自分の会社の仕事では、平気で子供に学校を休ませるような会社は、それで、健全な子供の育成に寄与する企業などとは、口が裂けても言うべきではないのだ。
本当の企業姿勢とは、そういう所に現れる。