若い頃は、足が早かったのだ、というスプリンター自慢のオジサンは非常に多い。
まあ、早かったっていっても、クラスや学校の中で1番とか2番とかであった方が圧倒的に多いように思うし、記録保持者だったというレベルでも、せいぜい県大会くらいだったりするんじゃないかと思う。
で、まあ、私もそんな中の一人で、ついうっかりハートの前で言ってしまったのだ。
お父さんは、昔はリレーの選手だったと。
子供というのは、こういう記憶は案外忘れないもので、幼稚園の運動会でやる親子リレーという競技に出てほしい、と言ってきたのだ。
言ってきたというか、正式には、奥さんにそう言ったらしい。
で、奥さんは、当然のように私に内緒でエントリーをした。
うちの奥さんは、私の了解を得ずに、いろんなものにエントリーをするという、かなり無謀な人である。
で、毎回、決定事項のように、後からその事実を聞かされる私。
エントリーはしたが、申込者が多くて抽選になるという事だったので、少しは安心していたのだが、本日、無事出場する事が決定した。
ハートから、喜びのメールが入ってきた・・・。
私は、確かにリレーの選手であった。
その事には間違いはない。
だが、30年くらい前の話だ。
この事を、たまたま電話をかけてきた私の母親に言った。
幼稚園の運動会でリレーに出る事になってしまったと。
すると、うちの母親は、
「あなた、足早いからいいじゃない」と即答した。
オフクロ・・・、あなたの息子は今年で46になりました。
ずっと足が早いままだと思っているのかMy Mother.
なぜ、それくらいのことが解らんか、と。
我が親ながら問い正したい。
とはいえ、走るのです。
これは、もう避けられない宿命。
こうなりゃ、見事、走り切ってみせようじゃないか。
ああ!やってやるとも!と意気込み、明日から練習を開始することにした。
父の威厳をかけた戦いの火蓋が切って下ろされたのだな(笑)