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大晦日。
朝から、雪でかまくらを作る事にした。
昨年は、雪だるま。今年は、かまくら。
ハートには、初めてのかまくらになる。
私にしても、何十年ぶりにつくるかまくらだ。
作った方なら解るが、雪だるまよりも、労働量が多いのだな、あれは（笑）
積もった雪をかき集める。雪が降ったといっても、それほどの大雪ではないので、かまくらをつくるだけの量をあつめるのは割と大変だ。
雪を集め、それをドーム状に固めながら積んでいく、形ができあがったら慎重に中をくりぬいていく。
一時間ほど、かかっただろうか、少し小ぶりのかまくらになった。
ハートかまくら一号と命名。
ハートは、初めてのかまくらに大喜び。
さっそく中に入って、遊んでいた。
思いの他、暖かいのに驚いていたようだ。
メリーは、無理やり中にいれられて、少々迷惑そう（笑）
夜、私が作った年越し蕎麦を家族全員で食べ、紅白をお袋は真剣に、私達は何となく見て、除夜の鐘が鳴るのを聞いた。
良い一年だった。
クリスマスケーキは、何日に食べるのか、議論が別れるところではあろうが、我が家では25日に食することにしている。
24日は、あくまでも前夜であり、祝祭の当日ではないと考えるからだ。かといって、24日に食べるお宅があっても、それに対してとくに否定的な見解があるわけではない。単に、気分の問題。
ともかく、我が家は25日をクリスマスのメインに据えており、今年も25日にクリスマスケーキを食べることにしていたのだが、ハートの嘔吐の件があり、昨日はおよそクリスマス当日らしからぬ食事になってしまった。
当然、ケーキもおあずけになった。
あけて、今日の朝。
本来なら、昨晩食べるはずのケーキが朝食かわりにテーブルに並んだ。
いつも、買う我が家ご用達のケーキ屋さんのブッシュドノエル。
ここのケーキは、本当に美味しいのだが、今年のブッシュドノエルも期待を裏切らないお味だった。
朝から紅茶とケーキというのも、よいものだよ。
朝起きて、最初にハートが気づいたのが、ベッドサイドにかけた靴下の中にある手紙。
やっぱり、あった！と叫ぶハート。
昨年も、やはり手紙が靴下の中に入っていたのだったね。
手紙は、良い子にしていたハートとメリーへのプレゼントをリビングのツリーの下に置いておいたよ、というサンタクロースからのメッセージだった。
ツリーの下には、家族から子供達に送られたプレゼントの間に、サンタクロースのプレゼントが二つ増えている。
包装紙をもどかしそうに、でも、破り捨てるのではなく自分なりに丁寧にあけていくハート。
目を輝かしながら、中を見て、満面の笑みをたたえた。
サンタさんからのプレゼント、お父さん・お母さんからのプレゼント、父方のおじいちゃん・おばあちゃんからのプレゼント、そして母方のおばあちゃんからのプレゼントの順に開けていく。
お兄ちゃんの大きな喜びの声を聞いて、メリーも起きてきた。
眠い目をこすりながら、目の前に置かれた大きなサンタさんからの包みと対峙する。
クリスマスの朝の子供達の笑顔は、家族全てを幸せにするサンタクロースの魔法だ。
ハートの好きなチーズフォンデュで食事。
リビングのツリーの下には、すでにお父さん・お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんからのプレゼントが置かれている。
明日の朝には、ここにサンタさんのプレゼントが増えているはずだ。
興奮して寝つきの遅かったハートが、ようやく寝てくれた。
メリーは、食事が終わってすぐに眠り、今は熟睡中。
子供達の寝顔を見ながら、クリスマスの幸せをかみしめる。
今宵、ハートとメリーのもとにサンタクロースがやってくる。
