昨晩、訃報を受け取った友人の通夜に。
今日、葬儀と告別式に参列した。
通夜の夜、泣き崩れるお母さんの横で、小学三年生の男の子は涙をみせずにいた。
5歳の女の子は、おそらく何が起こったのかうまく理解できていないように見えた。
棺の中の彼の顔は、むくんでいて、いつもの彼の顔には見えなかった。
それでも、涙が次から次に溢れてきた。
彼と最後に会ったのは、スーパーの子供関係の売り場があるフロアーだった。今年の夏頃。
家族でおもちゃ売り場にいた時、彼の家族がやってきたのだ。
立ち話で、短い会話だった。
私は、彼に、ゲーム機はいつ頃買ってあげたかを訊ね、彼は小学校に上がってからだと答えてくれた。
彼は6歳年下であったが、親としては先輩だった。
私が思い描いていた答えと同じであったので、そうだよな、と納得をした。
通夜の後、寝室のベッドで、その事を思い出し、涙が出た。
今日の告別式で、棺を閉じる時、小三の男の子が号泣した。
それまでは、親戚の男の子と遊んだりしている姿をみて、彼もまた父の死をうまく理解できてないのかもしれないと思っていた。
でも、違ったのだ。
父との別れを彼ははっきりと理解していたのだ。
女の子は、やはり、何が起きているのかを自分の中で消化しきれていないようで、そんな兄をただ見つめていた。
私は、また、その場で泣いた。
早すぎるし、あまりにも突然すぎる死だ。
思い出すたびに、涙が溢れる。
友よ、安らかに眠れ。
合掌。