朝起きて、最初にハートが気づいたのが、ベッドサイドにかけた靴下の中にある手紙。
やっぱり、あった!と叫ぶハート。
昨年も、やはり手紙が靴下の中に入っていたのだったね。
手紙は、良い子にしていたハートとメリーへのプレゼントをリビングのツリーの下に置いておいたよ、というサンタクロースからのメッセージだった。
ツリーの下には、家族から子供達に送られたプレゼントの間に、サンタクロースのプレゼントが二つ増えている。
包装紙をもどかしそうに、でも、破り捨てるのではなく自分なりに丁寧にあけていくハート。
目を輝かしながら、中を見て、満面の笑みをたたえた。
サンタさんからのプレゼント、お父さん・お母さんからのプレゼント、父方のおじいちゃん・おばあちゃんからのプレゼント、そして母方のおばあちゃんからのプレゼントの順に開けていく。
お兄ちゃんの大きな喜びの声を聞いて、メリーも起きてきた。
眠い目をこすりながら、目の前に置かれた大きなサンタさんからの包みと対峙する。
クリスマスの朝の子供達の笑顔は、家族全てを幸せにするサンタクロースの魔法だ。