ベビーサインをね、教えてるですよ。言葉を話せるようになる前の子供のコミュニケーションの方法なんですけど、まあ、一種の手話みたいなもんかしらね。
いくつかのサインをハートも覚えたのね。例えばね、何か欲しいものがある時は左の手のひらを右手の人さし指でトントンとたたくのな。これが「頂戴」の合図なのね。あと、両手を握りしめて、胸にポンポンと当てるのが「抱っこして」なのな。ほっぺに人さし指をあてるのが「おいしい」ね(イタリア人がボーノって言いながらやるみたいなのね)。あと、こぶしを口に当てると「食べたい」で、人さし指を口にあてるのが「飲みたい」なのね。
自分の意志が伝わるからね、ハート的にも結構満足そうにこれらのサインを使うのだわ。特に、「抱っこして」サインはしょっちゅう出すのね。あたしが、外から帰ってくると、あたしの顔を見るなり、最近よちよち歩きが出来るようになったハートが近寄ってきてね、両方のこぶしを胸の前で合わせて、ポンポンやるのね。もっ!ね、かあーいくてっねっ!倒れそうになるぞ(笑)
でね、このベビーサインだけど、まあ、当然家の中でしか通用しないのな。家庭で勝手に決めてるサインだから、当然手話のような共通性はないのだわ。だから、ハートのサインを知っている人間にしか、当然ハートの欲求というのは通じないのだな。
ここんところがね、ま〜だハートには解らないのだね。
同じ月齢の子供たちと遊ぶ事も最近多いのだけど。そん時に、他の子が何か玩具で遊んでるとするじゃん。すっとね、ハートがその玩具で遊びたくて、その子に向かって一生懸命に手のひらを人さし指でトントントントンやって「頂戴」をしてるのな。
ハートが頂戴してるのに、なんでそれを渡してくれないの?、とねハートの目が訴えてるのな(笑)
そっか、ハートは、それで遊びたいのか。うん、そっか。でもな、ハート、それはたぶん通じないと思うぞ。そう思いながら、その姿のかわいさに目を細めてしまう、相変わらずの馬鹿親のあたしなのだわ。