先日、ハートのパスポートを申請に行ってきましたの。
彼の初めての誕生日を、両家のおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に海外でお祝いしようかと思ってるのね。海外っても、あまり長時間のフライトはハート的にもきついのでグアムなんですけどね。
で、そのためのパスポート申請にね、行ってきたですよ。
うちのハートなんですが、ここではハートって言ってますけど、本来の読み方は「ハアト」となんですね、フリガナは「ハアト」とふるのな。とは言え、戸籍の名前というのは漢字でのみ登録され、その読み方までは登録されないのですね。ですから、名前の読み方を証明する書類というのは日本には存在しない事になるのです。
まあ、それはそれで構わないのですが、申請に言ったときにこの読み方でちとややこしいことになったのです。
パスポートなので、当然ローマ字表記の名前が必要になるわけですわな。で、あたしはこのローマ字表記の名前を、「HEART」にしたかったのです。でも、両親のどちらかが外国籍で、出生証明書に英語の名前表記のある場合を除き、パスポートに載せるローマ字はすべてヘボン式表記とすると決められているのですね。ですからね、うちのハートも、「HEART」という名前はつけられないのですよ。
でね、というのを事前に旅券事務所に電話で確認してたのですけど、わざと知らないふりして「HEART」と書いて提出してみたりしたのね、ど〜しても「HEART」にしたかったから(笑)。
パスポートに申請する時に書いたローマ字を間違ってしまって、それがそのままパスポートになってしまったので、すべてのサインを間違ったローマ字のままでしなければいけなくなったよ、トホホ。みたいな事を、昔聞いた事があるので、窓口が気づかずにそのまま通してくれたら「HEART」でいけるんちゃうの、という浅薄なたくらみがそこにはあったのだわ。んで、このあたしの浅薄なたくらみが後々のややこしいトラブルの発端になってしまったのね。
で、何食わぬ顔で申請書を出したら、当然といえば当然のように申請窓口で、「あら?」とか言われましてね。ローマ字表記にチェックが入ったのですね。
で、ここからがややこしい。
申請書には名前のフリガナに「ハアト」と入れているのね。フリガナをそのままヘボン式の表記にすれば、「HAATO」だわな普通。でもね、申請窓口のおねいさんが数人で相談してるのな。で、あたしの所に来て、「お名前がハート君、いえ、ハアト君ですよね、ちょっと確認してきます」とかいって奥に入ったまましばらく出てこないのよ。
な〜にを確認してるのかな〜?と思ったらね、しばらくして出てきたおねいさんがあたしを呼んでね、自信満々に「今確認してきました。ローマ字のお名前はHATOになります」って言うわけだ。
「え、ハトですか?」と思わず聞き返したのだけど、「はい、そうです」と満面の笑みを浮かべて言うのね。
「HATO」って・・・。うちの子、人類なんだからさ、そんな鳥類のような名前は嫌だよ、思ったのね。で、さらに「エッチ・エー・エー・ティー・オー(HAATO)じゃなくてエッチ・エー・ティー・オー(HATO)なのね」と確認をしたところ、「間違いありません、確認してきました」と言うのだわ。あたしが今調べてきて間違いないって言うんだから、そうなのよ、文句あるの?っていうのがおねいさんの満面の作り笑顔の裏側に見えていたな、あん時は。
まあ、そこまでおっしゃるなら、そうなんでしょうと思うよな。なので、やだな〜と思いながら「HEART」と書いた所を「HATO」に訂正して出したのね。
で、翌日の事です。昨日行った旅券事務所から電話がありましてね。今度はおじさんでしたが「昨日のお名前ですが、HATOではなく、HAATOとなりますけど、そちらに修正してよろしいですか」とおっしゃる。
よろしいもなにも、お前んとこがHATOだって言ったんだろ、俺がしてくれって頼んだわけじゃねえや、って思いましてね、慇懃無礼な態度でちくりちくりと皮肉を言ってしまいました。
だってさ、ハアトってフリガナふってんですからね、HAATOでしょ、普通?な〜んで、ハトになっちゃうのよ。ねえ。
とはいえ、最初から「HAATO」とさえ書いていれば、このような事態を招かなかったのかもしれませんね。あたしが、黙テンで「HEART」で出しちゃったのが事の起こりなのかもしれない。
人間ね、素直に生きんといかんな、やっぱし。